Design of everyday life(自分らしい生活をデザイン)

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Taskchute方式(たすくま)とGTDの違い

 セルフマネジメントを行うツールとして、Taskchute方式(たすくま)と GTDを使っています。私自身の位置付けはTaskchute方式を"時間管理"、GTDを"タスク管理"として使っていますが、一般的には両方とも"タスク管理"のツールとして捉えられています。
 この両者はどこに特徴があり、どこが違うのか。それを考えてみたいと思います。

GTDは頭の中をクリアにする。

 GTDの根本は、頭の中にある"気になること"を全て外に追い出して適切な場所に整理する。そして、"やるべきことが、きちんと管理できている安心感"を得る。結果として、本来頭のリソースを使うべきタスクに力を投入できるようにします。GTDはタスクだけではなく、資料やアイデアなど全てのものに適用でき、汎用性の高いツールです。しかし、処理するものが膨大になって持て余してしまったり、定期的に現行化しないとすぐに"管理されていない状態"になり、直ぐに安心感がなくなってしまいます。

Taskchute方式は"時間は有限"を意識した方式

 Taskchute方式も、本来リソースを使うべきタスクに集中できるようにするのはGTDと同様です。Taskchute方式はそのために、"ルーチンタスク"を使います。
 日常生活を送る中で、大半のことが繰り返し行っているタスクです。これを適切に目の前に表示させることで、"次に何をすべきか"を考える必要をなくします。
 また、Taskchute方式では、日々の生活を自動でログに残すので、繰り返しにするべきルーチンタスクをログから直ぐに取り出すことができます。どんどんルーチンタスクが増えて、どんどん生活が楽になります。
 Taskchute方式はこのログをタスクの時間見積もりにも使います。時間見積もりをもったタスクリストを見れば、やろうとするタスク群がどれだけ時間がかかるか、いつ終わるかが精度高く分かります。当初は一日では終わらない時間になっているはずです。その時にどうするか?一部のタスクを先送りしたり、場合によっては止めることも必要かもしれません。こうして、"時間は有限"ということを強く意識します。
 このように、Taskchute方式は時間の感覚を強く意識したツールといえます。

特徴に応じた使い分け

 これらの特徴を踏まえて、二つのツールを使い分けるのがいいように思います。GTDはタスクの全体像を把握し、タスクが"きちんと管理されている状態"を実現する。頭のストレスフリーを実現するのです。その上で、Taskchute方式でやるべきタスクをいつやるか、日ごとの空き時間を事前に調整し、当日は実行に集中する。こういう使い分けです。
 私がGTDを"タスク管理"、Taskchute方式を"時間管理"と呼ぶのはこういう理由からです。

まとめ

 いずれにせよ、このような管理をする目的は、"少ない努力ではるかに多くのことを達成する"ためです。そのためには、チャレンジングなタスクに、頭のリソースを集中させなければなりません。それを助けてくれるGTDとTaskchute方式の、それぞれの特徴を上手く使い分けながら、タスクに取り組んでいこうと思います。