Design of everyday life(自分らしい生活をデザイン)

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「7つの習慣」の本質とは何か?

私が考える7つの習慣の本質

 私が考える7つの習慣の本質、それは「インサイド・アウト」の考え方です。
 対人関係を含めた社会との関係において、外からの要請にどう答えるかが常に求められています。例えば、営業目標の達成、試験への合格、友人関係など。
 外部からの要請に対し、自分を抑え、自分をなくすことで対応してしまっています。
 しかし、自分を抑えたり自分をなくしてしまい社会の要請に応えても長続きしません。結果として自分を壊し、社会との関係も壊してしまうことになりかねません。
 外である社会が主体ではなく、内である自分が主体。自分が何を優先して、何を重視しているのかをまず知り、それを原則とする。
その原則を前提とし、社会と適切な関係を築くのです。
 自分の原則を中心とする生活とは、自分本位の生活とは違います。自分本位の生活とは、周囲のことを全く顧みず、自分のやりたいことを周囲に押しつけることをいいます。
 自分の原則を中心とする生活は、言い換えると「自分を大切にした上で周囲を大切にすること」です。自分を大切にしているからこそ、周囲を本当に大切にしているといえるのです。
 社会との関わりにおける何かしらの問題は、外部に問題があると考えるより自分の原則を再度確認すること、そして外部との関わり方を見つめ直すことが先決です。
 原則中心の生活は自分を大切にすることなので、自尊心を高めることにもつながります。
 自尊心が高ければ、失敗など困難から立ち直ることもできるし、次の一歩を踏み出す勇気も生まれます。
 社会に振り回され自分を失いがちな現代で、まず「周囲を大切にしろ」と求められるのは酷なことです。そうではない、まず自分を大切にすることから始めようというのが、「インサイド・アウト」の考え方なのです。

「7つの習慣」に足りないもの

 「7つの習慣」に足りないもの、それは2つあると思います。
 まず一つ目は、どうすれば実践できるかについてはあまり述べられていないということです。
 これらの習慣は大切だという事はよく分かるが、実践はなかなか難しいのが現実です。
 自分の生活にどのように適用していくか。適用する際に何が問題となるのか?それは人それぞれです。
 言い換えると、周囲との関係、自分自身をどのように理解しているか、その認知プロセスが人それぞれだから、7つの習慣の適用の仕方も人それぞれだということです。
 その認知プロセスを知る意味で、自己の観察はとても重要です。
 行動の観察、感情の観察、身体の観察、これら自己の観察を踏まえて7つの習慣をその人に合った形で適用させることが出来ます。
これらのことは、更に深めていけると思います。
 二つ目は、それぞれの習慣の大切さを伝える中で、「あるべき」論と誤解されてしまうということです。
 先に述べたように、それぞれの習慣の大切さは分かるのですが実践ができず、結果、自信を失うことを繰り返してしまいます。
 「7つの習慣が重要だ」という、実践論のない「あるべき」論とされてしまうのです。
 「あるべき」論になると単なる押しつけになり、上手く使えなければ当人の自信を失わせる結果にしかなりません。7つの習慣があくまでツールであるにかかわらず。
 しかし7つの習慣の本質は先のとおり「自分の原則を中心にし、生活を毅然とした態度で行う」ことであり、自分を大切にすることです。
 自分を大切にするというツールを使えこなせなくて、結果自分を失ってしまうという本末転倒なことが起こりうるのです。
 これは本書を注意深く読んでいけば分かることですが、表面的な読み方をしていると誤解してしまう事だと思います。

まとめ

 これら足りないものを補いながら、7つの習慣を引き続き自分自身の行動に活かしていきます。
 そしてこの2つの足りないものについて、今後詳しく書いていこうと思っています。