Design of everyday life(自分らしい生活をデザイン)

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タスクを増やしすぎないために

 GTDによるタスク管理を行う中で、リストにいつまでも残ってしまうタスクが出てきます。
 どうしても実行出来ず、残ってしまうタスク。そういうタスクが増えていくと、いつもリストが空にならない。よどみが溜まったようで、そのうちにタスクリストが機能しなくなってしまいます。

 大橋悦夫さん、佐々木正悟さんの「スピードハックス 仕事術」(中経文庫)には、同様のことが書かれています。

タスクリストは、そこに書き入れることで、「とりあえず完了したことにする」という"安心帳"ではありません。タスクリストに、安心帳としての機能を付加してしまうと、そのタスクリストは本当に安心帳に変貌してしまいます。その病状が重くなれば、最後には機能しなくなるでしょう。 

 タスクリストに登録するだけで"安心"してしまうというわけです。これは大いに心当たりがあります。安心してしまって、実行しない。これではタスクリストは機能しません。

 

 タスクを実行しないのは、2つの要因があると思います。ひとつは、実行方法が漠然としている、もう一つは、そもそもやりたくないタスクが入っていることです。

 まず「タスクの実行方法が漠然としている」は、タスクが実際の行動までブレイクダウンされていないのだと思います。第一歩が踏み出せる具体的な行動を探すことです。まずとっかかりをつける意味でも、簡単な行動から始めて、そこからフィードバックを受けて進め方を考えるがいいと思います。

 次の、「そもそもやりたくないタスクが入っている」です。そういうタスクはリストから削除しないといけません。しかし、自分が進みたい道の一環で、やりたくなくてもやらなければならないものもあると思います。一定の基準をもって、リストに加えるかどうか選別を行う必要があると思います。
 この基準は、自分の主義主張に関することです。、しっかり考え、明文化しておいた方がいいのです。その明文化が選択基準だと思います。それがあれば、安心のためにタスクリストに登録するといったことも減ってくるはずです。

 

 この残ってしまうタスクについて考える際に役立つ質問リストが、「スピードハックス 仕事術」に書かれていました。

①やる気が足りない
②時間が足りない
③お金が足りない
④今やって、後から後悔するかもしれない
⑤前提となる準備がまだなされていない
⑥そもそもやろうという気持ちがない

 今回書いた二つの原因に起因している質問たちです。 ①〜⑤は「タスクの実行方法が漠然としている」が影響しているので、もう一度行動を突き詰めて考えておくことが必要です
 ⑥に該当する場合は「そもそもやりたくないタスクが入っている」可能性があります。本当はやらなくても良いタスクが入る可能性があるので、リストから削除すべきかしっかり考える必要があると思います。こういう手順を踏んで、タスクを研ぎ澄ませていくことが大切なのだと思います。

 

 いずれにせよ、モノ選びと同様に、自分にとって何を取り入れて、何を取り入れないのがベストか、考えを明確にして、明文化することが重要だと思いました。やることが多すぎると感じる際に、この質問を自分に問いかけて、タスク群を研ぎ澄ませていこうと思いました。

スピードハックス 仕事術 (中経の文庫)

スピードハックス 仕事術 (中経の文庫)