私が考える「7つの習慣」の本質とは何か?④
公的成功を達成する上で必要な私的成功のための3つの習慣についてこれまで見てきました。これからは公的成功のための具体的習慣です。まずは「信頼残高」について見ていきます。
信頼残高とは?
信頼残高とは、相手との関係の中で築かれた信頼のレベルを表す表現です。
継続的な預入によって高い信頼残高が維持されなければ、互いの関係は悪化することになるでしょう。
信頼残高を増やす大切な預け入れ方法として、①相手を理解する、②小さなことを大切にする、③約束を守る、④期待を明確にする、⑤誠実さを示す、⑥引き出しをしてしまったときは、誠意をもって謝る、の6つを著者は挙げています。
Win-Winを考える
この信頼残高を踏まえた習慣として、「Win-Winを考える」があります。
Win-Winとは「自分も勝ち、相手も勝つ」という考え方です。Win-Win以外にも、色々な原則があります。Win-Lose(自分が勝ち、相手は負ける)やLose-Win(自分が負け、相手が勝つ)、Lose-Lose(両者が負ける)などです。
その中で一番相手との関係において相乗効果的な解決策は、「Win-Win」です。双方に利益のある解決策を見つけることです。
しかし、いつも「Win-Win」な解決策が見つかる訳ではありません。その時に必要な選択肢は「No Deal(取引しない)」です。
その都度必ず取引を成立させなければならない訳ではないし、取引の成立を優先させるあまりどちらかの利益のみが得られるような内容であってもいけません。だからこそ「No Deal(取引しない)」という選択肢があるのです。
Win-Winを形づくるものとは?
Win-Winの原則は①人格、②関係、③合意、④システム、⑤プロセスから成り立っている、と著者は言います。
Win-Winは、本人の人格がとても重要ですがそれだけでは成立しません。相手との関係性、しっかりとした合意内容も必要です。また、Win-Winが継続的に成立するためのシステムや、プロセスも重視しなければ成り立ちません。
先の信頼残高は、Win-Winを形づくる①人格、②関係に大きく影響していることが良く分かります。
まとめ
我々の日常では、意識はすれどもWin-LoseやLose-Winの関係に流れてしまうものです。そしてその結んでしまった関係性を嘆いているのです。そこを一歩踏みとどまって、Win-Winを目指した関係性を結ぶべく様々に考えていくことが重要なのです。