Design of everyday life(自分らしい生活をデザイン)

Life-Design , Self-management , Interior , Book etc..

セルフマネジメントとチームマネジメントとの共通点と相違点

 これまでセルフマネジメントについて、様々なことを書いてきましたが、以前私は、会社に所属し、チームの業績を上げるため如何にマネジメントするかを常に考えていました。
 そこで、セルフマネジメントとチームマネジメント、それぞれの特徴や違いを考えることで、セルフマネジメントの認識を新たに出来るのではないかと思っています。

 

共通点

 まずは「目標にいかに到達するか?」に主眼を置くということです。目標を達成を目指さなければ、マネジメントとはいえないと思います。P.F.ドラッカーも「マネジメントは、組織に特有の使命、すなわちそれぞれの目的を果たすために存在する。」と言っています。
 次に、手持ちの資源を最大限活かし、成果をあげることです。人的資源、時間、カネなど様々な資源を最適に配分して成果をあげるかが重要です。
 最後に、人の意志・モチベーションが大きく影響するということです。自分のモチベーション、チーム構成員のモチベーションが成果に大きく影響するので、それに最大限配慮していくことが必要です。

 

相違点

 一つ目は、チームマネジメントは「組織」が中心となり、セルフマネジメントは「個人」が中心になるということです。共通点で「マネジメントは目標にいかに到達するかが主眼」と書きましたが、チームマネジメントは、目標を達成するための中心プレーヤーが「組織」です。組織が個人を律することで、目標達成のエンジンとなります。一方、セルフマネジメントはプレーヤーが直接「個人」になります。これに伴いセルフマネジメントは、感情やモチベーションが成果に影響されやすくなります。更に、目標自体が個人の感情やモチベーションに影響されてしまうという本末転倒な状態になってしまいます。具体的には目標を必要以上に下げたり、目標自体をあいまいにしてしまうということです。逆にチームマネジメントは、組織が目標の達成に強力な圧力をかけるため、個人の感情やモチベーションへの配慮が薄くなります。結果、長期的に目標の達成がなされなくなってしまいます。
 次に、成果の大きさです。チームマネジメントはより多くの資源(ヒト、モノ、カネ)を配分するので、成果はより大きなものが望めます。セルフマネジメントは自分という限られた資源を配分するので、成果の大きさはチームマネジメントほどではありません。

 

 いろいろ共通点、相違点を見てきましたが、チームマネジメントとセルフマネジメントの大きな違いは、短期的には、チームマネジメントは目標へ向かう力がかかりやすく、セルフマネジメントは感情やモチベーションに流されやすいということです。
 だから、チームマネジメントは個人により目を向ける、セルフマネジメントは目標を見失うことがないように配慮することが、長期的に目標を達成するためには必要です。それぞれのマネジメントでおろそかになりがちなことに焦点を当てた取組みが求められるということです。

 

おわりに

 書いていて、至極当たり前の結論に落ち着いてしまいました。しかしこれが、私がこれまでマネジメントを考える中で感じている根本のところです。マネジメントはどんどん深化しているので、ここからもっともっと、突き詰めて考えていこうと思います。