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黒田博樹の配球術とセルフマネジメント

 昨今、黒田博樹投手の日本球界復帰が話題になっています。私は彼の著書「クオリティピッチング」にある配球術が、自分が取り組んでいるセルフマネジメントの考えそのものであることに驚かされます。
 今回は、黒田投手の配球術とベースとなるセルフマネジメントについて書いてみます。

 

クオリティピッチング

クオリティピッチング

 

  

事前の準備を大切にする

 まず黒田投手は、「配球とは、ギリギリのコースへ投げないといけないというメンタルに自分を追い込まないためにどのようにするかということ。」と言います。「どんな状況でも、ギリギリのコースに投げられるピッチャーなら苦労はしないが、そんなピッチャーはそうそういない。自分がそうではないことを十分理解する。」というのです。
 これは、自分が「追い込まれた状況では、平時以上の力を出すことが出来る」という前提を捨てて、常に自分を厳しい状況に追い込まないように、事前の準備を重ねるという、正にセルフマネジメントの考えがベースになります。
 具体的に黒田投手は、「どれだけ細かなコントロールを使わなくて良い配球をするか。」を実践するために、常にストライクを先行させ、次はボールでもいいという状況をつくり続けます。そのために事前に打者を研究し、好きなコース、嫌いなコース、早打ちか待つタイプかなどを把握します。

 

自分を知ること、逆算

 黒田投手はこうも言います。「自分は大リーグで、バッターの癖や仕草、データや試合の流れを加味した駆け引きの中で討ち取っていくというスタイルへシフトすることにした。そこから自分になにが必要であるかを逆算していった。この逆算のためになによりも重要なことは、自分を知ることだ。」「常識とされているものができないからといって、強いボールが投げられないとか、勝てる投手になれない、というわけではない。」
 自分の求めるスタイルに到達するためには、まず自分を知ること。知った上でそのスタイルに向けた行動の逆算をしていく訳です。
 セルフマネジメントの一環である時間管理に置き換えてみても、自分の理想とする一日と現在の時間の使い方とのギャップを知ってはじめて対策がとれます。自分の今の時間の使い方を知ることの必要性が実感出来ました。

 

まとめ

 成果をあげる人には、ベースとなるセルフマネジメントの考え方がしっかり身についているんだということが本書を読んで理解できました。
 本書には、「勝つためのメンタリティ」についても興味深い考えが載っていましたので、これは次の記事にしたいと思います。