心と身体は自分では直接コントロールできない
「自らの心と身体をコントロールし、適切に社会に働きかけることで、社会から良いフィードバックを受ける」ことを目標に日々を送っています。
しかし、実際のところ自分の心と身体は自分で直接コントロールできる訳ではないのです。
早起きを心がけようと思っても、ついつい寝坊してしまったり、期限がある仕事を忙しさにかまけて期限内に終えることが出来なかったり。。
その時、自分の意思や心がけが足りないなど、自らの心に問題があると考えてしまいがちです。
しかし、自分がTVを見たいと思ったり、やる気が起きなかったり、身体が疲れている感覚は、自分自身で止めることはできません。それを押さえようと思ってもどだい無理な話です。
このように考えていくと、「心と身体は、直接コントロールすることは出来ない」と考えるのが自然です。
それでは、例えば早起きが上手く出来ている人はどうしているのか?
それは、心と身体を「直接的」にではなく「間接的」にコントロールしているのです。
具体的にどうしているのでしょうか?自分にとって望ましいことに挑戦した結果、上手くいった時が必ずあると思います。
その時の外的環境や自分の気持ち、体調などを記録しておきます。その中で何が要因で上手くいったのかを分析します。
早起きを例に挙げると、早起き出来た前日の就寝時間、睡眠時間、風呂には何時に入ったか、コーヒーを飲んだか、前日の仕事の状況、帰宅時間、ストレスの有無、体調(風邪気味、睡眠不足)などです。
こういったことを記録しておき、何回も積み上げていく中で、上手くいくときのパターンを見つけていきます。
例えば、コーヒーを夕食後飲まなければ早起きが成功した。仕事でストレスが大きかった次の日は早起きしにくい。などです。
何も意識しなくても自分は早起きが出来ているという人もいます。それは実は、早起きしやすい環境にある(周囲が早く起きる)、自分の体調が早起きに向いている(自然に朝早く目が覚める)なのかもしれません。
上手くいかない人は、その環境や体調を人為的につくり出すことで、上手くいく可能性が高まる訳です。
このように上手くいく可能性が高い行動・環境(上手くいかない行動・環境)を見つけ、その行動を必ず実行する(止める)ことで、早起きしようという意思を強くもたなくても、早起きを成功させることが可能になります。
「自分の心と身体を直接変えようというアプローチではなく。適切な行動を見つけ継続して実行することで、間接的に心と身体をコントロールする」という考え方が大切だと思います。