「生活をデザインする」を考える(2)
「生活をデザインする」とはどういうことか?
前回はデザインの定義について考えてみました。デザインは「表現」、「問題解決」、「思考・概念の組み立て」が大切ということでした。これまでの一般的なデザインのイメージは「表現」が全面に出たものでしたが、最近のデザインは「問題解決」をベースに考えた定義で広く使われていました。
生活のデザインは、この「問題解決」をベースに考えるデザインを広く捉えたものだと思います。
生活をより快適に楽しく送りたいという気持ちは、誰しももっていると思います。
生活に関する「問題解決」を行うことが生活のデザインだと思います。だから、誰でもやっている事なのです。
しかし、生活のデザインは「表現」と「組み立て」がポイントだと思います。自分にとっての美しさ、こだわりを貫くこと。そしてそのために、モノや会う人、行動を選択し、組み合わせる。能動的に選択することが重要だと思います。
私が現時点で考える「生活のデザイン」の定義を書いておきます。
「今、この瞬間、何をもつか、何をするか、どこに住むか、誰といるか、何を話すか。それらを自らの美意識、こだわりをもって能動的に選択することが、生活のデザイン。」
これから、この定義は少しずつ変わっていくかもしれません。しかし、自分の日々の生活に、この定義はずっと中心に置かれ続けると思います。