思考の断片からアウトプットにつなげるプロセスとは?
引き続き、梅棹先生の「知的生産の技術」に関しての文章です。
これまでも頭に浮かぶメモを書き留めて、文章にどうつなげていくかについて考えてきました。しかし、どうもしっくりときません。
そこで、メモと文章をつなぐ「情報カード」です。これが、前回紹介した梅棹先生の「知的生産の技術」にある情報カードです。
情報カード自体はその他の様々な人に紹介されていて、自分もこれまで思考の断片をevernoteに書き付けてきました。
しかし、なかなか活用が出来ませんでした。しかし「知的生産の技術」とそれに関連したブログ記事で、自分の頭の整理が出来た気がします。
結論は、「メモは情報カードではない」ということです。
自分の思考の断片を書き付けてきましたが、それはあくまでもメモであり、梅棹先生の「情報カード」とは違うものなのです。
メモはあくまでもメモであり、情報カード(カード)ではない。ひと手間かけないとカードにはならないのです。
「知的生産の技術」より
カードは、他人がよんでもわかるように、しっかりと、完全な文章でかくのである。「発見の手帳」についてのべたときに、豆論文を執筆するのだといったが、その原則はカードについてもまったくおなじである。カードは、メモではない。(P55)
メモをそのまま情報カードにしようとしていたということです。頭に浮かんだものをそのままにしておかずに、引き出しやすいようにしてから保存しておくということです。
そのひと手間で、頭の中にあった自分の思考が外部にでて、人に伝えるための第一歩になるのです。メモは頭の中を写真に撮っただけ、その写真を意味あるものに変換する作業が、カードにするということでしょうか。
「メモのアイデア→アウトプットに適した形」にする一連の流れを私は「メモの情報カード化」と呼んでいる。
Evernote企画:第三回:知的生産におけるメモの重要性 ブログ:R-Style
http://rashita.net/blog/?p=2812
思考→メモ→カード というプロセスを通ってはじめて思考の保存がなされたということです。その後、そのカードをくりながら発想を広げ、アウトプットである文章にしていくのです。
メモから文章というのが、一足飛びの感がしていたので、これは本当によく分かります。また、メモをするモチベーションにもなります。メモがどのようにして文章につながるかの道が見えたような気がするからです。
ちなみに、上記ブログにあるメモ・システムの三大要件を挙げておきます。
・いつでもどこでもメモが取れる
・とりあえずメモを取る
・とったメモは必ず見返す
これを意識して、引き続きどんどんメモをとっていこうと思います。
そして、今やっているevernoteを活用してアウトプットのプロセスに、カードの概念を取り入れていこうと思っています。