「言葉のダンス」を踊りながら子育てをしたい
現在、2歳の子どもの子育て真っ最中なのですが、本当に毎日、「人間力」、「親力(おやりょく)」を試されているような気がします。「魔の2歳児」という言葉もありますが、本当に実感します。連日悪戦苦闘しています。
子育てでいつも自問自答しているのは、「この子が健やかに成長するために、親として何が出来るか」です。
今、自分に出来るのは、
自分の人間力を高めること
その自分をもって、子どもとしっかり時間をかけて向き合うこと
この二つかなと思っています。
「人間力を高める」一環として、今、こうやってブログを書いているということも言える訳ですが、
ひとつ考えていることは、「子どもに対してどれだけ言葉を語りかけることが出来ているか?」ということです。
と考えたのは、幼児教育に関するこのようなブログ記事を見つけたのがきっかけでした。
まず研究の話から。
幼児の知的教育における第一人者であるTod RiselyとBetty Hartの研究によると、人間の知的能力の大部分は「生後36ヶ月の間」に概ね決定される
ということであり、その知的能力は、親がどれくらい「余分な話」を子供に話しかけていたか、に大きく影響を受けるということらしいです。
『「言葉のダンス」から考える子育て』 ブログ「Education & Learning」
http://haraki18.blogspot.jp/2013/11/blog-post_20.html
そして、そのブログ内に引用されているクリステンセンの書籍「教育×破壊的イノベーション」の中で、
ハートとリーズリーは、調査を行う中で、親と乳幼児との間で交わされていた会話には、二種類あることに気付いた。
かれらが「無口」と称した親は、子供に「用向き」、つまりやるべきことを伝えるだけのことが多かった。「早く食べなさい」「手を出して」「車に乗りなさい」「寝る時間よ」と言った具合に。
用向きの話は、豊かでも複雑でもない。それは単純で、直接的で、即決を要する会話だ。
「用向き」にかかわるやり取りが認知発達に与える影響は比較的限定的である。
本当に重要なのは、「言葉のダンス」と名付けた態度で語りかけられる言葉だ。
親は乳幼児と面と向き合って、完全に大人の、洗練された、くだけた言葉を使って、あたかも乳幼児がその発言を聞き、理解し、完全に返事をしているかのように語りかける。
(中略)
言葉のダンスは、おしゃべりをしたり、考え事を口にしたり、子供の行動について意見を言ったり、自分の行動や計画についてあれこれ話したりすることに起こる。この種のやり取りは、子供たちの好奇心を育むことが証明されている。
と、「言葉のダンス」(Language dancing)の効果について述べています。
この「言葉のダンス」という表現に刺激を受けました。自分は子どもに対してどれだけ言葉をかけているか?またダンスを踊るように言葉をかけているだろうか?と。
「用向きの話」はたくさんかけているが、全くもってそれだけだろう。「用向きの話」さえもどれだけかけてやっているか?振り返ると、「・・しなさい」、「・・しなさい」と壊れた蓄音機のように同じ言葉ばかりをかけていると落胆してしまいます。
考えてみると、自分に出来そうなことは2つかなと思います。
ひとつは、家族と交わす言葉の絶対量を増やすこと。妻との会話も含め、子どもとの間に、見る景色、あったことなどをどんどん口に出してみる。それを心がけたいと思います。
もうひとつは、表現です。洗練された表現は使えませんが、比喩表現を意識して使いたいと思います。考えてみれば、最近「〜のような」という表現は全く使っていない気がします。思えば、文章や言葉が固いものになっている気がします。比喩表現を手始めに表現方法を豊かにしていきたいと思います。
子どもと向き合う時間をつくるのは、子どもが生まれてからずっと意識していることです。そこに踊るような言葉を加えて、家族の豊かなコミュニケーションがつくれればと勝手に夢見ています。
まずは、言葉にすること。比喩を使うこと。日々実践してみたいと思います。
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