「自分を責める」に対抗するたった一つの方法
タスク管理におけるレビュー(振り返り)の効果については、これまでもいろいろなところで言われているし、頭では分かっているつもりでした。
一番言われている効果は、これまでの行動を評価反省することにより、目標に向かう次の行動の精度を上げるというものでしょう。
しかし、自分にはしっくりきません。効果は嫌と言うほど分かっているけれど、やろうとすると自分の中の何かが行動をブロックするのです。
自分の中には、以前書いた記事のとおり「過去の自分を振り返りたくない自分」がいるのです。『計画が達成できない惨めな自分を振り返りたくない、振り返っても後悔ばかり』という気持ちが振り返りを行う際のハードルになっているのです。
Evernoteとの戦いは、過去を思い出したくない自分との戦い - Design of the everyday life(自分らしい生活をデザイン)
以前、佐々木正悟さんがレビューの効用について「充実した行動記録を眺めるのは多少嬉しくなる。」と書かれていました。
充実したと思える日の翌日は、レビューするモチベーションが高まります。達成感が振り返りを後押しします。
とゆさんのブログ、『とゆメモ:「792:不必要に自分を責めなくなるメリット」』にも同様のことが書いてあります。
合間合間で、脳の中の自分が責め始める。「今日1日終わったけど、やることやった?」「何もしていない気がする。自分はだめだなあ」などといったように。
そういう落ち込んでいる時は、記憶だけだとぐうの音も出ないのだけど、記録があると冷静に振り返られる。
今日のTaskChuteを見てみると、仕事中は最近先送りしていた小さな頼まれ事を意外と数多くこなせていたし、家では予定していた家事は全部済ませられていた。
自分には、納得できる一日→モチベーションをあげる→レビューする→納得できる一日 という正のサイクルがしっくりきます。
しかし、何らかの事情で上手くいかない時のモチベーション対策を取っておかないと、すぐ負のサイクルが回ってしまいます。
後悔の一日→モチベーションが下がる→レビューしない→後悔の一日
この負のサイクルを突破する鍵は、ルーチンタスクなのかなと思います。たとえ創造的な仕事が出来る状態ではなくても、ルーチンタスクをこなすことに集中すれば、最低限の一日は過ごせます。その成果をレビューし自分を納得させて、次の日に向かうのが良いのではないかと思います。
実際、現在たすくまでタスク管理を実践していて、上手くいかない時にはルーチンタスクをこなすことに集中しています。これで後悔の一日を回避することに成功しています。
その上で、レビューを継続的に行う事が出来れば、私のタスク管理はもうひとつ上のレベルに行けると思います。