Design of everyday life(自分らしい生活をデザイン)

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温かさと、計算された美しさが両立された空間 〜建もの探訪

 建築家の旦那さんと奥さん、7歳の男の子の三人家族の家

 

 切妻屋根、こげ茶の外壁、落ち着いた印象。雑木林の風景をイメージして植栽に在来種を選定したそう。

 アプローチが緑で一杯。南側に菜園デッキもある。トマト、ピーマンが美味しそう。
 中庭に庭いじり道具などの入る収納も設備。

 中庭から落ち着いたリビングを見る。天井、壁がアイボリー。砂漆喰だそう。間接照明と中庭からの光が優しい。

 

 旦那さんの仕事スペース。一段上がって台所、リビングを見下ろすところが絶妙。その分屋根が低くなるので落ち着くのだろう。タモ材の机がしっかりしている。

 

 台所、収納スペースもたっぷり。中庭が台所からよく見える。
 円卓。絶妙な大きさ。最大8人が座れる。中庭とリビングを隔てる扉は障子。雰囲気が素晴らしい。
 リビング。要所に緑。決して広くはないが、落ち着いた雰囲気。

 

 階段を上がると、広い寝室兼家族室。太い梁がアクセント。現在は仕切っていないが、将来的には子供の成長に合わせて、仕切る予定。
 子供のスペースはロフト。天井の一部が板張り。よいアクセントになっている。
 洗面室。壁も天井も椹材。浴室はハーフユニット。窓もあって落ち着く空間。

 

 渡辺篤史さんのコメント
 自然素材をふんだんに使っている。建築家の自邸ということで、実験的かと思いきや、優しい試みをしている。アプローチから家の中まで緑を引き込むことで、建物が生き生きしている。試みひとつひとつが流れの中にある。人生という流れに身を任せる空間として、この家はとても心地いい。

 

 夫婦の関係。奥さんが凛としていて、旦那さんをサポートしている印象。旦那さんが用意した温かい舞台に乗りながら、自分なりに心地よい空間を妥協せずにつくっている。
 夫婦ともども言葉は少ないが、しっかりとした信頼をベースにした温かい空気が感じられる。温かさと、計算された美しさが両立された空間づくりに家族の関係が貢献している。


 雑木林の庭とつながる家(神奈川県横浜市・新井邸)

渡辺篤史の建もの探訪

 http://www.tv-asahi.co.jp/tatemono/backnumber/#!/2014/32

 

■新井アトリエ一級建築士事務所+しまだ設計室

【作品】荏田町の家 【新井アトリエ自宅兼事務所】|横浜市にある事務所・自宅兼モデルハウス【新井アトリエ一級建築士事務所】