Design of everyday life(自分らしい生活をデザイン)

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「友だち夫婦」が、自分たちのこだわりを自然に表現した家 〜建もの探訪

外壁は杉板、緑色の外壁

華奢な感じの旦那さん。明るい奥さん。共に30代。

玄関に自転車、夫婦共通の趣味。

L字型の間取り。庭を囲む。旦那さん曰く「日本家屋っぽい」。リビングはあえて床を高くして天井を低くする。

インテリアが懐かしい感じ。スタンドピアノ、鉄の棚、ミッドセンチュリーの家具(カリモク60)など古いものが馴染む。

 

旦那さんは料理をこなす。朝は旦那さん担当、夜は早く帰ってきた方が担当。土日も旦那さんがよく料理するそう。キッチンの台座がコンクリートブロック。身長の違う夫婦が両方とも使えるキッチンの高さを研究したとのこと。緑色でマーブル模様のキッチンタイルも印象的。この家には不思議と和食がよく似合う。その和食を食べる若い夫婦も、家の雰囲気とあいまって自然に見える。

 

二階踊り場付近の窓から見える借景は素晴らしい。

屋上緑化、草屋根。六畳くらいのスペースに芝生。洗面所から見る草屋根。陽の光を浴びて明るい。洗面所、浴室がこの家の一番のメインステージ。カウンター式のワークスペースは、旦那さん奥さん共用。旦那さんの趣味の音楽関係の本が並ぶ。

ロフト付き予備室。ロフトスペースは広大。

篭れる客間。閉めて、草屋根を眺める景色、雰囲気が素晴らしい。落ち着く空間。

 

一階キッチンそばのオーディオ室。

奥さんには草屋根を実現。旦那さんはオーディオ室をお願いしたそう。

配線の引き回しにも旦那さんの音に対するこだわりの深さが見える。

マイルスデイビスの「ラウンド・ミッドナイト」を聴く。渡辺さんの満ち足りた顔。

 

奥さんは草屋根と庭を愛する。L字型の建物は庭を尊重している。庭を含めて全体がひとつの作品。インテリアはクラシカル。でも行き過ぎない。バランスを大事にする。旦那さんのオーディオ室は「細部に神は宿る」。これら夫婦の考えが家全体に行き渡っている。

自転車という共通の趣味を持ちながら、旦那さん、奥さん共にそれぞれの分野で一家言ある感じ。でもそれぞれ前に出過ぎる訳ではないところが好印象。

 

「友だち夫婦」が、自分たちのこだわりを自然に表現した温かい家。

 

昭和テイスト薫る家(東京都中野区・松原邸)

 

渡辺篤史の建もの探訪

 http://www.tv-asahi.co.jp/tatemono/backnumber/#!/2014/29

 

■一條太郎・一條美賀

 http://www.mambo-aa.jp/works/nakano_m/