Design of everyday life(自分らしい生活をデザイン)

Life-Design , Self-management , Interior , Book etc..

達成感にまどわされず、考え抜くことの大切さ  

ー 人間は思考する努力を省きたいために、ありとあらゆる方便に頼ろうとする。ー    トーマス・エジソン

 


 やらないといけない大きなタスクになかなか取りかかれず、自己嫌悪に陥ってしまうけれど、追い込まれ一念発起し取りかかり終了した時に感じる達成感は大きい。これは一体何なんだろうか。

 

 「前に進んだ」とか、「決めたことが決めたとおりに出来た」等ポジティブな感情もあるが、「自己嫌悪にさいなまれなくても済んだ」というネガティブな感情もある。おそらく自分の思考では「①やらなければという正の圧力からの逃げ(先送り)」から「②自己嫌悪という負の圧力からの逃げ(一夜漬け)」というプロセスを踏んでいると思います。期限という外部圧力も②でしょう。
 この②から解放された時の達成感は、いわゆる「デッドライン症候群」だという事に、今更ながらに気がつきました。期限ぎりぎりになって一夜漬けしなんとか完成させて達成感を得るというもの。

 

 この①から②へというプロセスが自分の思考にあるという事を踏まえると、①の時点では、「やらねばという正の圧力からの逃げ」に加えて、「やり始める際の心理的な壁」が加わってやり始めるのに相当な圧力がかかる。心理的な壁とは具体的には、作業が具体的になっていない。新しいことで見通しが立っていないなど。
 見通しがたっていない最初の小さな一歩を特定して、どう「身体を動かすのか」を意識しないと、この圧力は超えられず先送りして、すぐ②に行ってしまいそうです。

 

 佐々木正悟さんの「先送りせずにすぐやる人に変わる方法」(中経文庫)を読んで、つくづく自分は「夢想的グズ人間」だと感じます。ゴールばかりに注目し、目の前の仕事を具体化せず先送りする。イマジネーションの世界にエネルギーを注ぎ過ぎるのです。

 

 前に進まないタスクは、プロセスの詳細を意識出来ていないと思います。例えばタスクに「ブログのテーマを決める」と入れたけれど、テーマを決めるというのはいったいどういうことなのかが明確に出来ていませんでした。単に書きたいことを決めるだけなのか、書く構成や読者に訴えかけるポイントまで考えることなのか。もし後者ならもう少しタスクを分割した方がいいように思いました。

 

 結論としては、②で感じる達成感(デッドライン症候群)を求めるのは最終兵器としてとっておいて、①の時点で一歩が踏み出せるようにタスクの分割や内容を明確にするなどして、前進を阻む圧力を最小限に抑える事が大事だということ。前に進めるためにも、やる作業についてもっともっと考え抜かないといけないということでしょうか。