北欧デザイン：アルヴァ・アアルト - Design of everyday life（自分らしい生活をデザイン）

　アルヴァ・アアルトは北欧の近代建築家、デザイナー。（1898年〜1976年）

　「アアルト」とは、フィンランド語で「波」を意味し、アアルトはその名のとおり曲線と木材を使用して自然との調和を意識した建築、家具づくりを行ってきました。

　特に有名な作品は「アアルトベース」。1937年にパリ万博に出品されてから全世界に注目される存在となりました。
　アアルトのデザインはフィンランドの湖をモチーフとしており、洗練さと癒しを併せ持っています。

　そのほかの代表作はパイミオ・サナトリウム（1929年　結核患者の療養所）、アカデミア書店（1969年）、スツール60（1933年）、パイミオチェア（1932年）があります。

　1917年に独立したフィンランドは当時必ずしも貧しい国ではありませんでした。アアルトは美しい家具のある豊かな生活を、誰にでも平等な自然の美しさと同じように共有したいと考えました。

　アアルトの作品は、常に革新的な構造や技術を取り入れており、今もなお多くのフィンランド人に愛されています。

　日本人から見ても洗練さと癒しのバランスが絶妙なアアルトのデザインは、将来にわたり古さを感じさせない永続性をもっています。

■参考文献
　NHK　世界美術館紀行「北欧癒しのモダニズム　フィンランド・デザイン美術館」
「北欧デザイン　家具と建築」　渡部千春　著　株式会社プチグラパブリッシング

■「アアルトベース」、美しい花瓶です。