Design of everyday life(自分らしい生活をデザイン)

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家族の笑顔、生活感、センス、全てを両立させた家 〜建もの探訪

 ご夫婦とお母さんの3人家族
 外壁はモノトーン。植栽、花の数々。とても美しい。奥さんの趣味とのこと。
 玄関。正面のまどから見える緑が美しい。廊下はスロープのように坂になっている。外の入り口までのスロープと一体化する感じ。
 吹き抜け。4メートル以上。スロープには棚。お父さんの趣味の写真や本などが飾ってある。スロープは曲がって大きな窓。緑が本当に美しい。


 2階は18畳のLDK。白と黒、木とのコントラスト、大きな窓から見える緑のバランスが素晴らしい。水平窓が大きい。光と緑がよく入る。
 キッチン。他の場所とは違い、真っ白のアイランド型。緑の眺めが素晴らしい。床は大型のタイル。サービスバルコニーやパントリーも完備していて、使いやすさも抜群。
 ダイニングのランプは、ヤコブソンランプF108。オレンジ色が良いアクセントになっている。テーブル、椅子も北欧家具。その横に、ル・コルビジェのLC4が置いてある。大きな窓のすぐ横。昼間はうたたねも気持ち良さそう。日本の骨董のタンスも置いてあるが、他の家具と違和感がないのが素晴らしい。


 天窓のある書斎。気持ちいい光が差し込んでくる。ハンモック。遊び心を感じさせる。
 1階はクローゼット。大きな椅子。リラックスできる。
 浴室。檜製のベンチ。座ってシャワー。縦置きのバス。タイルが自然な色。
 お母さんの部屋。窓からの緑が素晴らしい。息子さんを建築家にしたかったとのこと。
 ご夫婦の寝室。タイトだが、落ち着いていい広さ。

 

 渡辺さんのコメント
 ご主人が、奥さんやお母さんをもろともせず、思い切りこだわって設計した。それが大成功。緑をどう生かすかが課題だったが、使いやすくて美しい家に仕上がった。
 お母さんは、ご主人の小さい頃から表現の世界へ行かせたいという思いがあったという。
 ある意味、この家はお母さんが建てたと言ってもいい。

 

 外観も内部も、黒が効果的に使われている。内部のモノ選びもセンスが感じられる。旦那さんの細部にわたるこだわりが分かる。奥さんはキッチンの一部を除いて、お母さんも旦那さんのこだわりに対し要望を特に言わなかったという。旦那さんは、奥さん、お母さんの生活を十分理解し、それを自分のこだわりの中に昇華させたのだろう。センスの良い家だけが突出するのではなく、家族みんなの笑顔とともにこの家がある。
 家族の笑顔、生活感、センス、全てを両立させた家

 

 逗子の山景色を戴く家(神奈川県逗子市・竹内邸)

 

渡辺篤史の建もの探訪
 http://www.tv-asahi.co.jp/tatemono/backnumber/#!/2013/29

■株式会社ナインマンス一級建築士事務所
 http://www.9months.jp/index.htm